可もなく不可もなく
先日アンサンブルディマンシュの演奏会が終わりました。
実はこの演奏会の前のレッスンの帰り道に、先生とお話をしていて非常に印象的な一言がありました。とあるミュージシャンの音楽について、この人の歌い方は非常に特徴的だけどその分好き嫌いがわかれるよね、という話ではあったのですが、その時の先生の「音楽はそうでなくちゃいけない。可もなく不可もなくは1番ダメだよ。」という一言でした。
可もなく不可もなくは1番ダメ
今回のグレートで私が気を付けたことはこの「可もなく不可もなくはダメ」ということと「きちんと拍を数える(←これは最近のもっぱらの注意事項(笑))」ということでした。
グレートは私にとって非常に思い出のある曲で、自分なりのこの曲に対する想いもあります。今まで自分の演奏はどこか枠にはまりすぎてしまっているところもあったりして、かつてとある先輩に「機械が演奏しているみたい」と言われたこともありました。なので今回は「そりゃないでしょ」と思う人がいたとしても、自分が持っている想いを、多少大げさになってしまっても、なるべく忠実に音楽にしてみようと、私にとってはかなり勇気をもって臨んだ本番だったのです。
演奏者も含めて聴いていてくださった方がどのような印象を持たれたかはわかりませんが、まだまだ自分が想像をしたグレートには程遠く、また、自分の想いを音にして、音楽にして表現するには実力も努力も足りなかったなあというのが正直な感想です。それでもいつか自分らしい演奏ができるようになりたいな、と改めて思える演奏会でもありました。
グレートはとても大変な曲で、その間にマウスピースをかえたり、アンブシュアをかえたり、自分の中でも非常に変化のあったシーズンではありましたが、とても勉強になるシーズンでした。出演されたみなさま、たくさん助けていただいてありがとうございました。そしてご来場くださったみなさま、本当にありがとうございました。
ちなみに、演奏会に来てくださった先生からは「まだまだ抑揚がたりない」というお言葉をいただいきました。今後も要修行です(笑)