本番が終わりました

先週の日曜日、アンサンブルディマンシュの本番が終わりました。
本番は初めての川口リリア。「近いな〜」なんて余裕かましてたら、あやうく遅刻するところでした…。
しかも本番中には生まれて初めてかなり大きめの地震があり、一瞬ひやっとしましたが、棒がとまらなかったので、演奏もとまりませんでした(笑)。いやいや、本番ならではの集中力ですよね。

肝心の本番は…。今回初めてエロイカのトップを吹かせていただきました。
実はわたし、このブログにも何回も書いてますが、ブラームスだとかベートーベンだとか、Bから始まる高名な作曲家は大の苦手…。基礎力を試されるし、本当に本当に心配していたのです。練習中もオケのテンポからいつも若干遅れているような気がして、演奏もなんだかかっこよくなくて、とても不安でした。
本番も、最初のEsdurのコードを2発吹いたところで「ちょっとリードが薄かったかな…」と思ったのですが、「何を吹いても同じ同じ。」と自分に言い聞かせ、吹いていました。でもこの本番、相当集中していたらしく、あっという間に終わってしまって、本当に無我夢中、といった感じだったというのが正直な感想です。

私が初めてエロイカを吹いたのはおそらくおよそ10年前。このアンサンブルディマンシュというオーケストラに初めて乗せていただいた時でした。そのとき1stを吹いた先輩に10年後には2ndを吹いていただいて、まさか同じオケで自分が1stを吹かせていただけることになろうとは、想像もしていませんでした。この10年間に、本当にいろいろなことがあって、楽しいこともつらかったことも楽器をやめようと思ったことも、もっと上手になりたいと思ったこともあったけど、こうやって楽器を続けてまた同じ曲に出会えて、なんだかとても不思議な気持ちになりました。でも、やっぱり楽器を続けててよかったなあと思えた本番だったから、また今日から自分のペースで真摯に音楽と向き合いたいと思います。

一緒に演奏してくださったみなさま、ご来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました。