なってみて初めて

実は今年に入るくらいからずっと、耳の調子がよくなくて、あまり聞こえがよくありませんでした。年末に耳鼻科に行ったものの、耳の掃除くらいでほとんど処置をされず、一時的に調子はよくなっても、また聞こえの悪い状態にすぐ逆戻り。もともと耳掃除だって、わたしは趣味(笑)なので、そんなのおかしいなあ、と思っていたのです。

そして、先週のtutti。実はいつもの半分くらいしか音が聞こえていませんでした。そうなって初めて「これはなんかおかしいな」と思っていると、月曜日には耳の中がぼわーんとしてしまって、水曜日にはいつも飛行機に乗っているような状態。同僚の話す声も、お客さんの声も相当集中しないとよく聞こえなくて、実際あまり聞こえてない部分にあいまいに調子を合わせたりして、かなり綱渡りな状態。結局水曜日に再度、今度は違う耳鼻科に行ったところ、深刻な外耳炎だということがわかりました。聴力検査もしましたが、かろうじて会話域は聞こえるものの、高音域と低音域の聴力はよくありませんでした。

まあ、外耳炎だってわかったところで笑い話なんですが、耳の聞こえが悪くなって初めて「楽器が吹けなくなったらどうしよう」と真剣に考えました。そして普段普通に音が聞こえて、好きなことができることが、とっても素敵なことなんだなあって思いました。そうならないと気づけないなんて、まだまだ甘い人間…。

耳は投薬と通院で、少しずつ快方に向かっています。今日の練習も前回よりはるかにみんなの音が聞こえてほっとしました。よかった。